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池井戸潤「陸王」 面白い、3日で読んでしまった!

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近年のランニングブームで「フォアフィット走法」、「フラット着地」などという言葉を聞いたことがある方であればとても興味深く読むことが出来ます!!そうでない方ももちろん楽しめる池井戸節炸裂です。

物語は、足袋製造業「こはぜ屋」社長が斜陽産業である事業を好転させる為、
長年、足袋製造にて得たノウハウを詰め込んだランニングシューズを企画発売し、
エリートランナーに使用してもらいその知名度を利用して発売。
新たな事業として確立しようと奮闘するストーリです。

 

こはぜ屋は埼玉県に実在する「きねや無敵」がモデル

過去にメディア特集されていましたしすぐにピンときました!

池井戸潤の物語ですからヒール役や、斜陽産業にドライな対応をせざる得ない銀行の担当営業が登場します。
今回はランニングシューズ製造物語で業界最大手の「アトランティス」という会社が登場しますが、こちらはアシックスがモデルで間違いないでしょう。

kineyatabi.co.jp

 

箱根駅伝優勝の青学が履くシューズはアディダスでしたね!

しかし、最近の実業団、学生駅伝チームではアディダスを履くランナーも多いですね。
なんと、アシックスを定年しTakumi sen / Ren の名シューズをアディアスから発売している名工シューズフィッター三村仁司さんをモデルにしただろう「村野」が登場します。それだけでもびっくりしたのですが、野村がこはぜ屋とシューズを作ります。
村野は利益優先でランナーを使い捨てにするアトランティスのやり方を見かねて、こはぜ屋と共にケガから立ち直ろうとしているランナーをサポートします。
そのランナーはもちろん過去にアトランティスに捨てられた箱根駅伝時代のスター!(アシックスはそんな事してないかと思いますが・・)
ヒール役とのスカッとした対決が想像できますね。冒頭に書きましたが私は3日で読んでしまいました!!

登場人物それぞれの様々なドラマが満載楽しい。TVドラマで浸透した池井戸潤節が全開です!

シューズにまつわる話は、ランニング未経験でも興味深く読むことが出来るでしょう!
それよりも零細企業、斜陽産業が大手と立ち回り、様々知恵と努力をしぼって成果を出していく姿が感動します。
このような企業がたくさんあれば日本ももっと元気な国になるのではないかと思ってしまいます。
価格競争や、競合企業が多く疲弊しきった企業が多く、業界に見切りをつけているかたも多いかと思います。
物語の序盤もそんなため息が聞こえてきそうな描写ばかりでした。
大衆娯楽のように扱われる池井戸潤のお話ですが、経営者の方に読んでいただきたいなと思いました。きっと感動すると思います!

 

陸王
by カエレバ